
襖(ふすま)は、和室の間仕切りや押入れ、天袋、地袋に使う引き戸などのことで、木製の枠組みの両面に紙または布などを張ったものを言います。
最近では和室が少なくなり、洋間と和室の間仕切りでふすまを使ったり、サイズやデザインも様々なものが登場したりと従来のふすまのイメージとは異なるものも登場しています。
ご注文をいただくとお客様のご自宅や事業所まで取りに伺い、新しく張り替えて、再びお届けにあがります。
一般的な襖の張替えの目安は4年といわれています。
ふすまの下地材による種類
ふすまは下地材ににより、大きく二つの種類に分けられます。
ふすまの完成品になると外見からは分かりませんが、一番大切なものはふすまの下地です。
耐久性や価格などで、それぞれに特徴があります。
ふすまの種類 | 概要 |
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量産ふすま | 最近は壁と同じデザインのクロスで貼って、スッキリ感を出すことが多くなってきました。そうすることで部屋が広く見えます。 ふすま紙の張り方はふすま紙の裏面全体に糊を付けて、下地にジカ貼りします。 |
和ふすま | 張り替え時にはふすま紙を剥がしてから何回でも下地を使用することが出来ます。 下地とふすま紙の間に空気の層があるため、室内の調湿効果があるといわれています。 ふすま紙の張り方は薄いウケ紙を浮かし張り(廻りだけ糊を付けて太鼓のように張ること)してから、ふすま紙を張ります。 省略して水張りという方法もあります。 |
ふすま紙(唐紙)の種類
ふすま紙はその素材から大きく次のように分類されます。 それを無地のまま使用したり手加工や印刷・加工したものが数多く市販されています。
ふすまの種類 | 概要 |
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本鳥の子 | 本来は手漉きの雁皮紙をさし、その”無地”の風合いは雁皮独特の落着いた光沢がある。上質な鳥の子ほど施工時には下地骨や下貼紙に十分な配慮が必要。 |
鳥の子 | 本鳥の子が手漉きで作られるのに比べ、鳥の子は機械で漉く。さまざまな技術によって紙の風合いも、手漉きに近いものが出来ている。 |
上新鳥の子 | 鳥の子の普及品で、すべて機械漉きのため比較的低価格。漉き模様や後加工によるさまざまな図柄がある。一般には略して『上新』と呼ばれている。 |
新鳥の子 | 襖紙の中では最も廉価で、製紙・柄付けとも機械により一貫生産されている。下地の透けを防ぐために紙の裏が茶色のものが多く、一般に『茶裏新鳥』と呼ばれる。 |
上級織物 | 主としてドビ−織など縦糸・横糸ともに糸目の詰んだ高級な織物襖紙。縦糸にレ−ヨン糸50本/インチ位、横糸に意匠撚糸や絹糸を40本/インチ程度打ち込んでいる。加飾される絵柄も一枚ずつ丁寧に手加工される。そのほか本芭蕉、本葛布、絹などもある。 |
中級織物 | 長繊維のレ−ヨン糸やスラブ糸・ネップ糸等の意匠撚糸で織っている。絵柄は手加工や最新の技術を駆使して加工し、上品な柄が数多く用意されている。 |
普及版織物 | 低価格な織物の襖紙。絵柄は特殊な輪転・オフセット・スクリ−ン印刷機などで加工される。レ−ヨン糸やマニラ麻糸で織り込んでいる。 |
だいたいの費用
※料金は税別の金額です。
クロス | 唐紙・布 | |
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六尺(180センチ) | 3,500円 | 6,000円 |
※本襖・他のサイズ等に関しては無料でお見積り致しますのでお問い合わせ下さい。
施工の手順
(1)古いふすま |
(2)古いふすまはがす |
(3)古い下張りをはがす |
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(4)下張りを張る |
(5)新しい唐紙を張る |
(6) |
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(7) |
(8)引手を取り付ける |
(9)完成 |
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